「生まれ変わってもお母さんの子どもがいい?」
自分のお子様を前に立たせて、こう聞いてみてください。
「あなたもう一度生まれてくるとしたら、もう一度お母さんの子どもに生まれてきたいかい?」
と。
その時たいていの子どもは、
「冗談じゃないよ」って言うかもしれません。
でも、冗談じゃないよって言っても良い。
その時こう言って欲しいのです。
「私はお前のお母さんとして生まれて来て良かった」
と…。
そう言うお母さんが、今は求められているのです。
お父さんであれば、自分の息子を前にして、
「お前は俺の息子に生まれて良かったか?」と聞き、
息子がどんなへらず口を答えたとしても、
「俺はお前の親父として生まれてきて、これほど良かったことはないよ」
と言ってあげることが出来る、お父さんが必要なのです。
そして役割が違えば、例えばご主人であれば、奥さんを前にして、
「俺はお前の夫になったことを、とてもうれしく思う」
と一言言えるか、思えるかが非常に大事なことだと思います。
そのことが言えるような豊かな気持ちが必要だと思います。
この話を聞いた、あるお母さんがこのような手紙を書いて来てくれました。
林和尚の話を聞き、私の家でも小学校3年生と1年生の娘2人との関係について、
いろいろと反省させられました。
先日ふと娘たちに「生まれ変わってもママの子どもがいいかな?」と尋ねました。
上の娘は目にいっぱい涙をためて
「ママとパパの子どもが一番に決まってるよ」と、
「でも死んだら何もかも忘れるから、死んだらだめだよ。
ママ死んだらだめだよ」
と言いました。
下の娘はニコニコしながら、
「ママが一番好きだから、また子どもになりたい」と
言いました。
私は急に胸がジーンとし、二人を抱き締めました。
子どもをありがたいとつくづくそう思いました。
他人さまからみると、出来の悪い子どもかもしれませんけど、私と主人からみると宝物です。
これからの長い人生ともに頑張って行こう、
そう思いました。
引用元: (林覚乗和尚のDVD「おかげさま」)
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この言葉を言うには、とても勇気がいりますね。
もし、「生まれ変わったら、違うお母さんがいい」なんて言われたら悲しいですが。
それでも、「私はお前のお母さんとして生まれて来て良かった」と言う。
でも、言葉だけじゃなく、心から思えるようになることが必要ですけどね。
